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【大升 豪さんインタビュー】— ドラフトオーディションVol.2 最多オファー獲得—

村上「本日はよろしくお願いします。まずは簡単に自己紹介をお願いします。」


大升「大升 豪と申します。大阪出身の34歳、座右の銘は「今日も今日とてビールがうまい」です。よろしくお願いします。」


村上「(笑)ありがとうございます。趣味や最近ハマっているものはありますか?」


大升「デジタルサックスと知恵の輪です。

デジタルサックスは、形は"ほぼ"正味のサックスと同じなんですが、ヘッドホンを接続して無音で演奏できるので、時間を気にせずかなり楽しめるんです。ただ、大阪に置いてきてしまって、最近は触れていなくて。笑

代わりにというわけではないんですが、昔からパズル系が得意で。最近は知恵の輪の「ちょっとええやつ」を少しずつ集め始めています。」


村上「デジタルサックス初めて聞きました!知恵の輪などは、集中力も高まってよさそうですね!演技を始めたきっかけは何だったんですか?」


大升「母の一言がきっかけでした。幼少期は「吉本新喜劇」の大ファンで、よく連れて行ってもらってたんです。その影響でお笑いの世界に憧れていた時もあったんですが、高校一年生の時に母がスーツアクターの求人を見つけてくれて「あんたこれ面白そうやん、やりーや」と言われて。笑正直、軽い気持ちで始めたんですが、気が付いたら夢中になっていて、現在に至る。って感じです。」


村上「そこから今の活動につながっていくんですね。現在はどんなスタイルで活動されているんでしょうか?」


大升「フリーの「アクションが出来る俳優」として活動しています。これまではスーツアクターとして関西を拠点に約18年間活動してきました。より活動の幅を広げたいという思いから、昨年末に拠点を東京へ移しました。

現在は映像アクションの現場に参加させていただくことが多く、アクション吹替やスタンドインなどを通して経験を積ませていただいています。」


村上「なるほど、ありがとうございます。稽古前などのルーティンなどはありますか?」


大升「欠かさないのは「動的ストレッチ」です。動かしながら体を伸ばすやつですね。

アクションのない役のときでも、演者にとって身体は資本なので、怪我をしないように今でも続けています。」


村上「大事ですね!ではここからは、ドラフトオーディションVol.2について伺わせてください。今回参加しようと思った理由は何だったのでしょうか?」




大升「これまではスーツアクターとして「キャラクターの外見を借りて」表現をしてきました。その中で、自分の中にある「確実に培ったなにか」が、生身の役者としてどこまで通用するのか。一度しっかりと試してみたいと思い、参加いたしました。」


村上「参加前は、どんな気持ちで当日を迎えましたか?」


大升「正直、不安もありました。ただそれ以上に、これまで出会えなかった団体や演出家の方と、演技を通して直接向き合えること、自身の能力を試せることへの期待が大きかったです。結果どうこうより、『自分も自分を審査してやろう』って気持ちで挑みましたね。」


村上「実際に会場に来てみて、当日の雰囲気はどう感じましたか?」


大升「適度な緊張感がありながらも、不思議と安心感のある空気でした。司会をされていた青瀬さんが作ってくださった雰囲気のおかげだと思います。

参加している役者同士も、競い合うというよりは、お互いの表現をしっかり見合っている印象で。参加団体の皆さまも含め、会場全体に演技に対して誠実な空気を感じました。」


村上「自己PR、台本読み、エチュードといろいろありましたが、特に意識して挑んだ部分はありましたか?」


大升「やはりエチュードですね、、実は人生で初めてのエチュードで、かなり緊張していました。正直「なるようにしかならんやろう」とも思っていたんですが。笑

とにかくチームとしてご一緒した役者の演技をしっかり受け取ること、そして受けるだけで終わらず、自分からもきちんと返すこと。さらに可能なら、相手がまた返しやすい余白を残すこと。出来ていたかはさておき。笑

独りよがりにならず、素直にコミュニケーションを取るように意識していました。」


村上「そして今回、最多オファーという結果にもつながりました。オファー数を聞いたときは、率直にどう感じましたか?」


大升「「なにかの間違いでは?」と、疑いがまずありましたね。笑 実は対面でのオーディション自体もほとんど初めてで、「初めまして」の方とお芝居をする経験も、これまであまり多くありませんでした。

ただ「自分を試したい」という思いで参加していたので、このような結果をいただけて、自分の中にある「確実に培ったなにか」が少しは通用するものだったんだ、と感じられたことが純粋に嬉しかったです。そして何より、たくさんの団体の方に興味を持っていただけたことが本当にありがたかったです。」




村上「ご自身では、なぜ多くの劇団からオファーをもらえたと思いますか?」


大升「爪痕残そうとか、上手く見せようとか思わず挑んだからでしょうか。今の自分の技量で、できることを素直に出してみよう。そんな気持ちで挑戦したことが、結果的に評価していただけたのかなと思います。」


村上「なるほど。ではここで、大升さんご自身の強みや魅力についても伺いたいです。ご自身では、他の役者さんと違う特色はどこにあると感じていますか?」


大升「「身体で語る演技」や「ポージング」には自信があります。

アクションができる役者の方は多くいらっしゃいますが、スーツアクターとしての活動の中では、立ち方や歩き方だけでもキャラクターを演じ分けてきました。たとえば「振り向く」といった一つの動作でも、身体のシルエットや“間”を使って、感情や状況を伝える表現ができることが、自分の強みだと思っています。」


村上「劇団の皆さんとの面談で、印象に残っていることはありましたか?」


大升「どの団体の皆さまも、とても柔らかい印象でした。正直、もっと高圧的というか、「試される」という空気を想像していた部分もあったのですが、実際には純粋に新しい出会いを求めて「仲間探し」をされているような雰囲気で、とても安心しました。」


村上「ここからは、演技に対する考え方についても聞かせてください。演技で大切にしていることは何でしょうか?」


大升「「受信」と「送信」です。相手のアクションを受け取ってリアクションを返す。また逆も然り。ものすごく基本的なことですが、スーツアクター時代の師匠から教わったことで、今でも一番大切にしています。」


村上「台本との向き合い方や、稽古の中での習慣があれば教えてください。」


大升「台本をいただいたら、まずは一度「物語」として普通に読みます。そのあと、全編を声に出して録音して、自分で聴くようにしています。そうすると「ここが面白い」とか「ここが印象に残る」といったポイントを、少し客観的に把握できる気がしていて。この作業は毎回やっていますし、結構楽しいですね。」


村上「これまでの経験の中で、転機になった作品や人物はいますか?」


大升「小林賢太郎さんです。10代の頃に友人の勧めで、ラーメンズの「採集」というコントを拝見して、とても衝撃を受けました。セリフの伏線が綺麗に回収される構成はもちろんですが、マイムで表現した道具を置いた場所まで、後々の展開に効いてくる。身体表現と演出がここまで結びつくのかと感動して、スーツアクターとして活動する中でもかなり参考にさせていただいていました。」


村上「今、ご自身の中で課題としていることは何ですか?」


大升「役者としての表現の幅を広げることです。

これまでスーツアクターとして、、 って、何回も言ってすみません。笑ずっとキャラクターの外見を借りて表現してきましたが、これからは一人の役者として、自分自身の言葉や表情で物語に携わりたいと思っています。そのためにも、まずは「目を養うこと」だと思っています。なにかすごく良いものを見ても、「すごーい」と思うだけでは学びがない気がして。いろんな作品を見て、良いと思ったところが「なぜ良く見えるのか」を考えるようにしています。

監督や演出家の意図を、より鮮明に受け取れる役者になりたいですね。そして、いつか誰かに「すごーい」と思ってもらえるようになれたら嬉しいです。」


村上「ありがとうございます。では最後に、これからについても聞かせてください。今後、どんな役者になりたいと思っていますか?」


大升「例えるなら「味の素」みたいな存在でしょうか。この人がいると作品の味が整う、そんな役者になれたら嬉しいですね。ちょうどぼく、「"味の素"顔」でしょう?「塩」や「しょうゆ」ほど主張しない感じの。笑」


村上「やってみたい役柄やジャンルはありますか?」


大升「「なんでもやってみたいです!」だと面白くないですよね。笑

普段はわりとツッコミ気質なので、場を回すような役回りには興味があります。あとは、身体表現が得意なので、コミカルな動きで派手なキャラクターや、少ない動きで見せるクールな役柄とか。まったく逆の組み合わせを演じるのも楽しそうですね。

ただ。動きだけに頼らず、細やかな表現が必要な役柄にも挑戦していきたいと思っています。」


村上「では、次回Vol.3に挑戦する役者の皆さんへ、メッセージをお願いします。」


大升「頑張りすぎないでください!

いつだって「今」が、自身の出せる最大だと思います。その時の自分で、素直に挑むのが一番面白いと思いますよ。」



村上「最後に。俳優として心が折れそうな時は、どうやって立て直していますか?」


大升「とにかく誰かと話をします。

黙って聞いてくれる人だったり、的確なアドバイスをくれる人だったり、とにかく明るい人だったり。信頼できる誰かと話をして、泣いたり笑ったりして、お酒を飲んで寝て。

翌日にはケロッとした“つもり”でいれば、そのうち立ち直っています。」


村上「大升さんは、前に出て引っ張るというより、相手を受け取って、自然と空気を整えていく方だと感じました。技術がありながらも、それを見せつけるのではなく、“今の自分”を素直に出している。その在り方が、多くのオファーにつながったんだと思います。

本日はありがとうございました!これからも応援していますので頑張ってください!」


大升「ありがとうございました!」

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